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第6回「さかたの森を歩こう~山王森」開催の報告

2022.04.10

3月27日(日)に、酒田市在住の自然写真家・斎藤政広さんを講師に迎え、第6回「さかたの森を歩こう~山王森」を開催。河村瑞賢倉跡から出発し日和山灯台へ向かう。灯台付近には、数本の「エノキ」があり、葉はチョウなど昆虫の食草になるという。以前池だった窪地から見上げる斜面にはフキノトウが芽を出し、ハコベが小さな花を咲かせている。ゆるやかで趣のある「芭蕉坂」から皇大神社に向かう。港から上がってくる「神明坂」と交差する場所が「出町」。ここから金毘羅神社に登る石段は、北前船が米を下した後のバランスとして、福井県から積んできた「笏谷石(しゃくたにいし)」が使われている。すり減った石段は、往時の人や荷車の賑わいを偲ばせる。随身門のわき道から下日枝神社方面へ向かう丘を、政広さんは石段を使わず尾根沿いを進む。公園の小道が一気にトレッキングの講習会になるのが楽しい。道すがら、大きな棘を持つ「サイカチ」が横たわるように見えてくる。今回私が初めて足を踏み入れた光丘文庫の北側には、ヤブツバキが群生し、その奥には満開になったら見事だろうと思わせる梅林がある。これまで日和山公園は、桜の名所と思っていたが、実は多彩な植生を持つ「山王森」だと、政広さんとともに歩くことで実感できた。次回、4月に開催する「歩く会」は、昨年からメンバーの希望が多かった、「高館山・大山上池、下池」方面を予定しています。